プロのデザイナーの話をきくと、みんな異口同音に、
「いつのまにか」「なんとなく」こうなった、といいます。
でもそれは誰かの敷いてくれたレールの上を進んでいったらこうなった、という意味ではなく、
「ずっとデザイナーになりたいと思っていろいろやっているうち、こうなった」という意味だと思います。
そこにはなにが大切、という決まったことはありません。
みんながそれぞれの夢の形にしたがって、それぞれの歩き方で進んでいるからです。
自分の夢についての「イメージ」をしっかり持つこと、
持ちつづけることが、唯一大切なことでしょう。
「やりたい気持ち」と、「夢」があること。それをきちんと持ちつづける力があること。
そうすれば、自然とたくさん絵を描いたり、いろいろな店や、ブランドや、デザイナーや、雑誌をチェックするようになりますし、進学をきめたり、先行きを考えたりするときの道の選び方も自分なりにはっきりしてきます。
コンテストなどのチャンスにも敏感になるでしょう。
今からできること、でもずっと一番大切なことは、「イメージと夢を持つこと」です。
ひとつは、アパレル企業に就職して、企業内のデザイナーないしパタンナーになる道。
企業のなかでブランドを担当することもあります。だいたいは、はじめは先輩デザイナー・パタンナーとチームを組みます。年次が上がると、チーフデザイナーになって、ブランドをまかされることもあります。
もう一つは、最初企業にはいって、そこでデザインのみならずパタンナーとの組み方や、工場への仕様書の書き方、発注の仕方、人とのつながりなどを身につけたうえで独立し、自分でブランドを作るという方法。
こういう人が結構多いです。
それから、専門の在学中から、がむしゃらにやって、卒業後にいきなり自分でブランドを作り、売り込んでいくという方法。
こういう人も結構います。
今活躍している有名デザイナーの経歴もまちまちです。4大を出てから専門に入り、在学中からコンテストにたくさん応募して、卒業後ブランドをつくった、川久保玲やヤマモトヨージ、安部兼章。そのほかにも大学中退者、高卒で独学。
ひとつだけ共通しているのは、
彼らがみんなすごく強い意志と決心をもって、絶対あとに引かずやってきたということです。
運がいいのではなくて、
チャンスの神様には後ろ髪がないといいますが、チャンスの神さまを絶対逃がさない心構えがいるのです。
運は、受け入れる準備がない人のところは通り過ぎてしまうものなのです。
有名デザイナーも話をきくと、みんな「いっしょうけんめいやっていたらこうなった」と言うのですが、
みんなファッションの勉強も、コンテストも、めげずにしてきた人ばかりです。
年齢についての質問も多いですが、いくつから始めなくてはいけないとか、いくつでは遅いということもありません。
「好き」と「頑張り」がすべてですね。